最近、「耳コピ」という言葉が流行していて、音楽に憧れる人たちの間で憧れになっている様です。

耳コピって、正式には「聴音」と言います。

音大に入る時、試験に必要なだけで、音大入ってからは、ピアノを弾くことを教わるだけで、音大では耳コピの授業なんてないんですよ。

入試の時必要なだけで、試験管か先生がピアノで音を弾いて、入学生が楽譜に書き込むのです。

それで、正確に音を聞きとれていたら合格、音を間違って書いていたら不合格、といった感じです。

地味で、憧れるほどのものじゃないと、プロの私は思うのですけどね。

耳コピという言葉を初めて聞いたのは、うちに習いに来ていた男の子が「耳コピをやってみたい」と言うから、「耳コピ?何それ」と話になって、聴音のことだとわかりました。

それで、私がピアノを弾いて、楽譜に音を書かせ、「ここは聞き取れてる、この音は間違ってる」と添削していました。

何でこんな物に憧れるんだろう、とプロの私は不思議に思う様な地味な事だと思うのですが・・・。

最近、とても流行の言葉ならしく、スマホで調べたら、「耳コピ、できるだけでかっこいい」と書かれていて、「え~?」と音大出たプロの私は思いました。

不思議に思い、家に来てくれているヘルパーさんに話したら、「音、正確に聞き取れるってだけで憧れる」と言われました。

ショパンの革命を弾けるとかノクターンの1番を弾けるとかに憧れるとかなら話がわかるのですけどね。

あと、私の音大時代の、私の素人くさい憧れだったのですが、私が大ファンなスタニスラス・メラールという俳優さんが音大に入っていた人で、「僕は自分のためにショパンのノクターンを弾くんだ」と言っているのをインタビューで読み、ノクターンの何番を弾くのかわからなかったので、教授に「ノクターンを20曲全部弾けるようになりたい」と言ったら、あきれた様な顔で「無理」と一言言われました。メラールさんが何番を弾くのかはわからなかったのですが、2番、6番、20番遺作は弾けるようになりました。以上、私の音大時代の、素人くさい発言でした。教授にあっさり「ノクターン全曲弾けるようになるなんてプロでも無理」と言われました。

 

 

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ブログ 2019/02/17